2015年6月10日水曜日

訃報(真咲なおこ 客員教授)

              訃     報

平素は静岡大学情報基盤センターメールマガジン「SUCCESマンスリー」をご愛読頂き、
厚く御礼申しあげます。
静岡大学情報基盤センター客員教授 真咲なおこ 様におかれましては、
平成27年5月18日(月)に御逝去されましたので、謹んでお知らせいたします。
なお、葬儀は近親者のみで執り行われました。

■ 追悼の辞 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

◇◇静岡大学テレビジョンスタッフ代表・局長 井上春樹
突き抜ける様な晴天の5月18日、静岡大学情報基盤センター客員教授、兼静岡大学テレビ
ジョン(以下静大TV)副局長 真咲先生は突然48歳の若さで天空に旅立ちました。わずか
2年弱の短い期間でしたが、20年以上に匹敵する密度の高いご指導、そして一緒に作り上げて
いった静大TVの活動に対し、心から感謝いたします。以下真咲先生との出会い、活動、そし
て残していただいたものを記してお礼の代わりにさせていただきたいと思います。

2013年7月31日、名古屋で「映像コンテンツマーケット」に関する講演会が開催されました。
普段はこういうイベントに参加することのない私が、何かの啓示を受けた様に参加しました。
そこで「ソーシャルメディアの重要性、動画制作の楽しみ、大学からの情報発信」について、
明るく楽しそうに講演されている美しい女性講師に見とれました。これが、私と真咲先生の
出会いです。

それから、ひと月もしないうちに、真咲先生とのコラボレーションが始まりました。「大学は
放送局ですよ」というのが先生の口癖で、その言葉に我々は目が覚めました。大学祭、オープ
ンキャンパス、講演会、そして膨大な授業、全て重要で興味のあるイベントで世界に発信する
に足るコンテンツであることを発見しました。

この20か月で、真咲先生と多くの仲間の皆さんと一緒に制作した動画番組は140本を超え
ました。そのどれもが高品質で、製作を依頼した私たち自身が感動し、楽しめるものでした。
驚くべきことはそれらの多くが、イベントから番組放映は当日または数日以内という短時間で
行われたことでした。こうして、報道に対する基本的な姿勢、高度な技術など非常に多くの
ことを真咲先生から教えて戴きました。この結果、開局から20か月間で静大TVの番組本数
は1100本を超えました。この本数は、組織できちんと管理された動画サイトとしては驚異的
な数と自負しています。

真咲先生の静岡大学への貢献は少なからずあります。そのうち特筆すべきは上記の情報発信に
よって国内の大学公式ホームページランキングが2015年5月時点でとうとうベスト10に
なったことに大きく貢献したことです。公式HPのトップページから静大TVの動画にリンク
するようにしてからぐんぐんランクは上昇していきました。それまでほとんどランク外だった
のですから第10位に躍進したことは驚異的な出来事でした。ソーシャルメディア発信が現代
においていかに重要かを定量的に示したものとして、将来まで語り継がれる偉大な功績だと
思います。

研ぎ澄まされた感覚で現代の様々なイベントや流れを見逃さず、明るくユーモアのある表現で、
的確なアドバイスをいただきました。また我々の努力に対してはすかさず、さまざまな暖かい
ねぎらいの言葉をかけていただける真咲先生にすっかり魅了されていました。
以上のように密度高く共同作業をしていたさなかに「急逝された」という一報が入りました。
驚くとともに、悲しさで涙があふれました。突然の訃報に接し、断腸の思いです。

いま一度、先生のお話が聞きたい、教えを受けたいと切望してもそれはかないません。先生の
教えを今後に生かしていくことが先生のご恩に報いることになると考えております。
ここに生前いただいた先生の教えに深く感謝し、真咲先生のご冥福を心からお祈りして、
筆を置きます。

◇◇情報基盤センター客員教授 中村吉勝
メルマガ投稿原稿を考えていたとき、井上先生から、真咲先生のご逝去の連絡を受けました。
愕然とした心境で、真咲先生の笑顔、にこやかな話が脳裏を駆け巡りました。私は航空管制
分野の仕事を25年以上務めており、真咲先生とのJAL話などは、多々共感を抱きました。
突然のご逝去で、非常に残念な気持ちと、感謝の気持ちで胸一杯です。
ご冥福をお祈り致します。