夏真っ盛りではありますが、この季節になると当センターはISMS(ISO27001)と
ITSMS(ISO20000-1)のマネジメントの内部監査や外部審査というもう一つの季節を
迎えます。これらのイベントは、本来、日頃のマネジメント努力の積み重ねを見て
もらうためのもので、一つの通過点として難なく通り過ぎて行くことが理想です。その
境地まで早く辿り着きたいものですが、実際はそう簡単ではありません。
2014年6月時点で、国内のISMS認証取得団体数は4500社を超えています。緩やかでは
ありますが、ISMSの認証数はここに来てまだ伸びを見せていることに驚いています。
一方、2006年に開始されたITSMSは、その認証団体数がまだ200団体ほどの新しいマネジ
メント規格です。二つ以上のマネジメントシステムを併行運用することを、統合マネ
ジメントシステムと言いますが、ISMSとITSMSの統合マネジメントシステムを行って
いるのは、県内では当センターを含めても二団体しかありません。20名ほどの適用範
囲人員のセンターで、二つのマネジメントシステムを回すことはなかなか骨が折れる
のです。だからこの季節はひときわ暑くなります。
だからこそ、マネジメントの運用には実効性を損なわない効率運用のための工夫が
求められてきました。当センターでは、ISOマネジメントシステムマニュアルにおける
文書管理の効果的な管理手法の確立に力を入れてきました。文書化されたマネジメン
トの運用と文書化は重要な規格要件であり、一体となって運用活動が進行します。
ゆえに、整理された文書管理体系下にあるマジメントシステムはより円滑な運用が可能
となります。
第12回ISMS研究会(第17回学術情報処理研究集会・合同開催)信州大学 2014年9月
25日・26日にて「ISMS文書の効率的な管理手法」を発表予定です。
(編集長2:長谷川副センター長)