2014年6月11日水曜日

■ 編集長からのメッセージ

本学のクラウド情報基盤のコスト効果に関する資料を文部科学省へ提出させて頂く
機会を得ました。
この6年間のクラウド推進を行ってきた中でも「クラウドのコスト効果」は疑問符を
指され易い点でした。
一つの定量化データだけでは説得に足りません。
例えば「情報基盤センターの光熱費が60%減となったのは、
データセンターの借用費用に積み上げられたからだ」との指摘を招きます(学内公式回答済)。
クラウドの効果を一局面で測るのはうまい方法ではありません。
本学特有の諸条件下で定量化しても疑念の袋小路からなかなか抜け出せませんし、
生産的に思えません。
クラウド化の長所はより長期的でもっと大局的に表れてくるもだと我々は感じはじめていました。
クラウド化はインパクトある意識障壁のブレークスルーの第一弾であって、
それを成し遂げた後、様々な意識障壁が一気に低く感じられるようになります。
それはセンタースタッフだけではなく、大学組織全体の共有意識として支配的になって来たように
感じます。今回の情報基盤整備において次のサービス導入は私の中で印象的でした。

〇教育用端末470台のノートパソコン化
SSDを内蔵したノートパソコンは従来のデスクトップパソコンの5倍以上の電力量を節約します。
利用満足度について不安がありましたが、いまのところ大きな不満は出ていません。
少し驚きました。

〇70台超のスカイプ内蔵型テレビの全学配布
1拠点数百万もしたテレビ会議システムを圧倒的数のスカイプ内蔵テレビの全学拠点配布で
置き換えました。
集中管理から各拠点管理へと置き換わり、軽快なテレビ会議基盤が構築されました。

〇静大テレビジョン
基盤更新とともに推進してきたクラウドフル活用の動画配信の新サービスですが、
ついに本学トップページと融合させることが決まりました。
「動画サイトなんて10年前からやられている」でもそれは自分達のサイトではなかったはずです。

確かにクラウドの効果を節電量やセキュリティ事故の低減を尺度として評価することも
大切ですが、大学組織全体の推進力や活力をより包括的に見ていく必要があると考えます。
元気になった!話題になった!楽しくなった!明るくなった!もっと先へ進んでみよう!
そんな雰囲気をいつも共有したい。
本省への提出資料は「本学クラウドモデルを全国86大学に展開したらどの程度のコスト効果が
得られるものか」などを含め定量的にまとめてみました。ご心配なく・・・
(編集長2:長谷川副センター長)