2013年11月13日水曜日

■ 編集長からのメッセージ

公開入札を行っていた「新情報基盤」がめでたく落札されました。「夢と希望」がふんだんに盛り込まれた新世代の基盤が現実になります。
この中で目の覚めるような「画期的新サービス」の一部を紹介したいと思います。

(1) 超高速・超低電力パソコン(PC)採用:
本学のPC実習室には約500台のPCが設置され高稼働率で使用されています。
これらはHDD(ハードデイスク)ベースですが、今回すべてをSSD(固体メモリー)ベースPCに
置き換えます。
「単なる新製品の採用では?」という指摘はその通りです。
しかし、その効果は絶大です。従来に比べデータの読込速度は実測で3~5倍ですが、体感上は20倍以上で、システム全体ではそれ以上です。
この結果、立上時間、処理待時間などがほぼ一掃されるのは確実です。
これが大学の本質部分にどう貢献するのか、を明示するのが我々の腕の見せ所です。
500人の教員・学生が150日/年大学のPC実習室で活動し、少なくとも1時間/日は時間を節約できると仮定しますと、年間で75000時間の節約になります。
これは教育、研究時間が増大することを意味します。
これを「こじつけ」と笑わないでくださいね。
改善・改革というものは内容の豪華さや高費用など馬鹿な見栄を自慢することではなく、実質効果が最重要なのです。企業の回収単価は平均=5000円/人・時間位ですので年間3億円以上の経費節減になります。
これを全学12000人の日々の活動に適用すればとてつもない効果です。
この結果から考えますと、数年以内にHDDのニーズは1/10以下になる、というのが悲しい現実の様な気がします。

(2) WEB遠隔システム大量導入:
70か所以上にWEB遠隔システムを導入します。毎日500人がこれを使うと仮定します。
たとえば1時間以上をかけての移動が不要になります。(1)と同じ条件で計算してみますと、
結果は同じく75000時間の教育・研究時間を新たに生み出す、という劇的な効果が確実に
得られます。
情報基盤整備は単に「便利、楽、流行」ということではなく、以上の様に「教育・研究時間を劇的に増加させるものでなければならない」と思います。
逆に「教育・研究時間を増加させることができない情報基盤整備など意味があるのか?」ということにもなるのではないでしょうか。(編集長1:井上センター長)