2013年5月8日水曜日

■ 編集長からのメッセージ


41日に「情報基盤センター長」を拝命いたしました。これまで以上に積極的に
情報基盤整備、新情報機器・システムの研究開発に取り組んでいきますので
よろしくお願いいたします。

さて、紆余屈折がありましたが、415日にめでたく「静岡大学テレビジョン」を
開局することができました。その結果、予想を上回るアクセス数を確認できました。
また、心配していたシステムの動作も非常に安定しておりホッっとしています。

これは数年前では考えられないことでした。というのも数百本の動画を有していて
数千アクセスが集中する動画サイトを開発しようとしたら大規模なシステム構成が
必要で、数億円をはるかに超える大きなコストがかかりました。
また著作権、知的財産権侵害への大きな配慮が必要でした。

これに対し今回のシステムは「ハ―ドウェアは不要、1か月の運用費用は
センター担当者の労働力とクラウド仮想サーバ借用料金=1000円だけ」という
あっけないくらい簡素なものです。
おまけに音楽などの著作権についてはクラウドサイト側で自動的に抵触可能性を
検出してくれます。
もちろんその他の法的チェックは過剰なくらい自分自身で行う必要はありますが、
間にクラウドプロバイダーが入ってくれることで大きな安心感を与えてくれます。

「従来のホームページに動画が付加されただけで、たいしたことはない話」と
思われがちですが、静止画から動画へ至る深い谷間を簡単に飛び越えることが
できるようになったことは情報分野では偉大なことと言えます。
これは「クラウド」+「ビッグデータ」のパラダイムが生み出した最大の成果であり、
同時に「今後のICT分野に突きつけられた深刻な課題でもある」と考えています。
「静大TV」観てください!(編集長1:井上センター長)