今月は少しうれしい驚きがありました。それは静岡大学公式ホームページ(サイト)の2015
年3月における国内アクセスランキングが14位に大躍進したことです。従来の基準では本学
公式サイトは順位も付きにくかったくらいですが、SimilarWebという国際的な組織の客観的
定量的評価結果では素晴らしい結果です。( https://www.similar-web.jp/ )
従来、大学サイトの評価は調査機関の勝手な思い込みで「機能性」「使いやすさ」「情報の充実
度」「情報発信の積極性・先進性」など、さも立派そうな項目が200以上定められ、その総合
得点で順位付けされてきました。それらは調査組織の主観が大きな部分を占めていました。
動画などのマルチメディア情報がほとんどなかった時代はある程度信頼できましたが、いまは
実利という観点からは全く信頼できなくなってしまいました。ICTの進化によりマーケティン
グ手法、広報手法が激変したいま、それらは時代遅れも良いところであることはだれでも
知っています。いまや大学も営利企業と同じで、いかに受験生を引き付けるか、いかに世界に
向けて情報発信ができているか、それらは定量的かつ時間微分的に捉えられているかを知る
ことが最重要になってきています。
本学の公式サイトは2014年11月に全面リニューアルされました。大躍進が始まったのはそれ
が大きな要因と考えられています。トップページに大きなサムネイル画像が2枚、左右に鎮座
し、数秒毎にどんどん変わっていきます。それらの大半は静大TVの動画にリンクしています。
本学公式サイトの優れた点は「訪問者数」の多さにもありますが、「1回のアクセスでのサイ
ト滞在時間」が7分以上もある点です。つまり一旦本サイトにリンクすると視聴者は非常に
長い時間情報を収集しているということです。つまり同じ訪問回数ならば数倍の時間視聴が
行われていることになります。この要因の大きな部分は「視聴者は動画を見ている」という
ことと考えられます。「動画の情報伝達力は文章の5万倍である」という報告が権威ある論文
でなされています。だとすると従来のサイトに対して10万倍以上の情報が伝わっているの
かもしれません。
今後の予定として、学部サイトランキング、大学教育(OCW,MOOCなど)サイトランキング、
大学TVサイトランキングを定期的に測定し公開していきたいと考えています。
ご期待ください。
(編集長1:井上センター長)