2011年9月15日木曜日

■ 研究開発状況・予定

今月号では、後期に向けた研究開発項目と予定をお知らせします。今回は総集編なので、
少し長くなりますが興味が有る部分だけチェックしてみてください。いずれも2014年の情
報基盤更新に向けての研究・開発です。取りまとめ者の名称をカッコで示します。詳細の
問い合わせが可能です。

◇◇[1] メールのクラウド化:(井上)(高橋)
SA-Cloudプロジェクト
SA-Cloudとして本学のメールをパブリッククラウド化するために研究・研究を行っていま
す。CTC製のA-Cloudを実際に使用しその性能、機能を検証します。併せて、「生涯
メール機能」「添付ファイル容量無制限機能」をベンダーと共同開発していく予定です。
これらが実現されますと、アカデミック組織で要求される全てのニーズを満足するシステ
ムになる予定です。

◇◇[2]クラウドサービスベンチマークサイト開発運用:(水野)(関)
CCITプロジェクト
国内外のクラウド仮想サーバサービス、約50種類を実際に借用してそれらのパフォーマン
スを実時間で評価中です。測定項目は応答性(PING)、処理性(姫野ベンチ)、年間
稼働率、費用など多岐にわたっています。さらに、クラウドで動作している実際のサイト
を収集し検証しています。これらの結果を公開し、ユーザニーズを瞬時に検索・決定でき
るインターネットサイトを10月に世界中に公開します。これにより、ユーザはニーズに最
も合致したクラウドを容易に選択可能になります。クラウド不朽の強力な推進エンジンと
して内外から注目が集まっている重要プロジェクトです。

◇◇[3]アドバンストクラウド電子掲示板:(山﨑)(永田)
SA_デジタルクラウドサイネージシステム(Shizuoka University Adnvanced Digital Clo
ud Signage System)
超低価格で、動画も表示できる電子掲示板システムです。1台のモニターに1台のクラウド
サーバを対応させます。受信は新規に開発する組み込むソフトによる小型PCで実施しま
す。学内に限らず通信回線が存在する場所、例えば駅前の地下道壁面など、どこにでも最
高機能の電子掲示板を最少費用で設置出来ます。

◇◇[4]指静脈機能性能拡張・運用拡大検証:(高田)(戸部)
共通教育L棟に設置して有る指静脈認証フロアドアの対象者はこれまで教職員のみでした。
これを学生全員に拡張する検証を実施します。1台の認証装置の最大記憶人数は1000人で
したが、新型CPUにより10000人まで可能になります。入退室の完全生体認証化が実現
できます。

◇◇[5]ユニヴァーサルデザイン検証&開発:(山﨑)(藤岡)
後期より、総勢7人で、ユニヴァーサルソフトの追加調達、および検証を実施します。ま
た実際の対象者にも参加していただく予定です。バリアーの無い大学を目指しています。

◇◇[6]認証統合:(長谷川)
現在大学内は様々なシステムが存在し、それらは個別の認証を行っています。これは利用
者には混乱を与えるだけでなく情報セキュリティ管理の観点からも早急な改善が必要です。
全学プロジェクトとして認証の統合推進を実施しています

◇◇[7]WEB-TV会議検証:(鈴木利、八木)
本学のTV会議システムの老朽化が進んでおり、機器の故障などがしばしば報告されてい
ます。従来のTV会議システムは高性能ですが、高価でかつ可用性が低いと言えます。こ
れに対し近年はWEBベースの低価格な相互通信方式が増え、かつそのサービスは非常に
低価格になってきています。そこで各種のWEBサービスを検証し、今後の情報基盤への
適用を進めています。

◇◇[8]グローバルBCP検証・システム開発:(高田)
3月11日に発生した、東日本大震災では国内にあるクラウドサイトにも影響を及ぼしまし
た。幸い本学には波及しませんでしたが、国内に存在するデータセンターベースのクラウ
ドサービスのみでは大災害脆弱と言わざるを得ません。従いまして米国、シンガポール、
アイルランドなど海外の信頼できるサイトへのシステム、データの周期退避システムを開
発中です。