2015年10月14日水曜日

■ 編集長からのメッセージ

あれは67年ほど前の情報系センター協議会だったと思いますが、クラウドをいかに利用
していくかの議論と並行して、今後のメールサービスをどのように運営していくかについて
よく話題にあがっていました。先行する大学が商用のSaaS型メールサービスに学生のメール
サービスを預けてしまったという話もちらほら聞こえていたころです。そんな議論の中で
K大学のある先生が力強く発言された意見に私は軽い衝撃を受けました。クラウド化の話では
ありません。「メールアドレスを学籍番号などの管理番号で作成するのは失礼だ」的な発言
です。正確ではありませんが、少なくとも私はそのような強い印象を受けました。
すっきりしたのです。そのとおりだと思いました。

静岡大学では2014年度より、全ての教職員と学生を対象に<sei.mei@shizuoka.ac.jp>
(例:<shizudai.taro@shizuoka.ac.jp>)型のメールアドレスを配布することができました。
サブドメインも挿入せず学生も教職員もその所属に関係な”@shizuoka.ac.jp”に統一した
こともこだわりの一つです。同時に学生メールサービスはOffice365の包括ライセンスを活か
したSaaS型へと完全移行し、学内統合認証系とのパスワードを同期することにも成功しま
した。とうごう:tohgo, togo, tougoのようなローマ字表記の問題や、tohgoにはtogo
isms-officeも着信して欲しいなどの別名要求も各人で設定できるメールアドレス管理シス
テムを開発して対応することができました。おおよそ描いていたメールサービス体系が実現
され、現在まで安定な運用に至っています。

つい先日、ある研究会でK大学の先生がいらっしゃったので、これらの話を伝えましたら
「ああ、それは○○先生ですね」とすぐにピーンと来られたようでした。「静大も実現でき
ましたと、是非、お礼を伝えてください」とお願いしておきました。

(編集長2:長谷川副センター長)