遅ればせながら、キーボードもマウスもないタブレット型PCを試用開始しました。
「若い人は、5分で使いこなすが、高齢者(私)は簡単に使いこなせない」
と思ったのは3分で、結局10分くらいで主要機能を使えるようになりました。
試用理由は以下のコスト低減プロジェクト推進です。
本学の主要大会議室における「テレビ会議システム」と
「100人分のシンクライアント」をリプレースする必要が出てきたのです。
同じ構成だと少なくとも2000万円が必要です。そんなお金は簡単に確保できません。
そこで関係者で頭を絞りに絞ります。
実現すべきは「従来と同等以上の性能、信頼性を有し価格は1/5以下」というところです。
「テレビ会議システム」はSkype活用しかありません。これは簡単でほぼコスト不要。
難しいのはシンクライアントリプレースです。
最近「究極の端末はシンクライアントだ!」とか「iPad!」とか無理やり決めつけ、
その結果利用者の反発が強く失敗する、というケースが目立ちます。
端末はインフラでは無いので最初のスタンスからしておかしいわけです。
「究極の端末は?」という問いに対する答えは軟弱なもので、
「その時点で総合点が一番高いもの」ということになります。
「そんないい加減なことで良いのか!」というお叱りを承知ですが、良いのです。
端末のライフサイクルが6か月以下の異常な現状ではそれ以外の答はありません。
というわけで、総合点を(コスト)(機能)(使いやすさ)(レスポンス)(省エネ)
などで定めると結局(Windows OS)、(SSDメモリー)、(タッチパネル)という
「現在のIT分野の3種の神器」(なのか?)が揃っていて、
一番安いもの=冒頭のタブレットPCとなります。
これをベースに前記のリプレースを図ると、400万円以下で
100人規模の会議を遠隔かつペーパーレスで実現できます。見事に1/5です。
もちろん、(サーバ、ストレージは全てクラウド)、(Wi-Fi環境)
という前提が実現されている必要があります。本学では問題ありません。
今は試行中ですが、「これが成功すれば、全学のプリンターが不要になる?」
という大きな期待を持って進めています。
(編集長1:井上センター長)